【神尾寿のアンプラグド特別編】インテル、モバイル端末向けプロセッサ発表 ナビも取り込まれる!?(レスポンス 2008.4.3)

また、自動車業界として注目なのは、MIDが“車載向けモバイルネット端末”も想定していることだろう。

記者会見ではクラリオン開発コードネーム「MiND (Mobile Internet Navigation Device)」という車載向けコンセプトを参考出展。プロセッサにAtomを搭載し、OSはLinuxベース、Wi-Fi無線LAN)や BluetoothWiMAX、3Gなど複数の通信方式に対応する見込みだ。

MIDが主なターゲットにするのは、スマートフォンUMPCに近い「ポケットに入るモバイル市場」であるが、低消費電力・高性能や互換性の高さ、ネットとの親和性を鑑みれば、このプラットフォームの派生系として「クルマ向けモバイルネット端末」が登場してくるのは、むしろ自然な流れだ。

クルマでは電源供給が受けられて、MIDに搭載されるAtomの“高性能”の部分が引き出せる。しかもMIDはネットサービスの利用が前提であり、携帯・PHSキャリアの後押しもある。通信料が定額で、ネットに常時接続する車載向けMIDというのは荒唐無稽な話ではない。